ピエール瀧被告 薬物治療で「心が軽く」 復帰にも意欲【被告人質問3】
麻薬取締法違反で起訴されたテクノユニット・電気グルーヴのピエール瀧被告(本名・瀧正則)の初公判が5日、東京地裁で始まった。裁判は即日結審し、検察は1年6月を求刑した。18日に判決が言い渡される。
法廷に現れた瀧被告は黒スーツに白いシャツ、紺色のネクタイ姿で、髪の毛はきちんと整えられていた。起訴内容については認め、保釈以降は薬物依存治療プログラムを受けていると説明。今後については「二度と手を出しません」と語った。【以下、被告人質問一問一答(3)】
(続いて、裁判官からの質問)
-薬物治療で発見したことは。
「臨床心理士と話すことで、薬物を使うときの条件を発見できました。そういう方と話して、心が軽くなりました」
-薬物を使わないようにする別の手段は。
「今までの仕事のやり方が、あまりにも過密すぎました。人のために仕事をすることはいいことですが、自分を知らずに追い込んでいたところもあると思います。仕事をいただけるか定かではありませんが、復帰させていただけるのであれば、そういうのを考慮して生活したいと思います」
-保釈後の生活は。
「本来は関係者の皆さんに謝罪に伺わないといけませんが、それができないのが現状。料理を作ったり、家事を率先してやったり、できることをこなしてます」
-仕事がなくなると孤独になるのでは。
「その可能性はあると自覚しています。それくらいのことをしてしまった。サポートしてくれている友人知人がいて、精神的な支えは以前より増している感覚があります」
-薬物をやめた後の希望は。
「今は事務所も解雇されてますので、仕事に関して明るい展望はないに等しいと思います。ですが、家内と娘を養う責任があります。以前と変わらず接してくれる2人への責任が、未来への活力になっています」