【担当医が証言】ピエール瀧被告、治療は半年後に完了
コカインを摂取したとして麻薬取締法違反の罪に問われた、テクノユニット・電気グルーヴのメンバーで俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)被告(52)の初公判が5日、東京地裁で開かれた。検察側は懲役1年6月を求刑し、即日結審。判決は18日に言い渡される。
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瀧被告が通っている薬物治療の専門施設の担当医が、弁護側の情状証人を務め、現在の治療状況を説明した。
週1回のペースで受ける24回のプログラムのうち、瀧被告は4回分をこなし、約半年後に完了予定だという。20代の頃から薬物を使い始めたという瀧被告だが、依存度をチェックする11項目のうち、当てはまったのは「以前に比べると(使用が)増えた」のみだったことから、医師は「軽症という認識で、依存症には該当しない」と診断結果を明かした。
瀧被告は「臨床心理士と話すことで、薬物を使うときの条件を発見できました。そういう方と話して、心が軽くなりました」と治療の成果を報告。クスリを断ち切るために、スマホに入っていた売人の連絡先は消去し、薬物を使用していた自宅とは別のマンションも、解約手続き済みだという。
閉廷後に取材に応じた担当弁護士は、「法廷で話していた通り、治療を続けていきます。反省もしてますし、執行猶予がつくと思います」と見通しを語った。