国会議員初!丸山衆院議員の糾弾決議可決「自ら進退判断を」 SNSで辞職否定

 丸山穂高衆院議員に対する糾弾決議を全会一致で可決した衆院本会議
 丸山穂高衆院議員
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 衆院は6日午後の本会議で、北方領土へのビザなし交流訪問の際、戦争で領土を取り返すことの是非に言及した丸山穂高衆院議員=日本維新の会を除名=に対する糾弾決議を全会一致で可決した。「国会議員の資格はないと断ぜざるを得ない」と非難し「直ちに、自ら進退について判断するよう促す」とした。衆参両院事務局によると、国会議員への糾弾決議は初めて。糾弾決議に法的拘束力はない。

 丸山氏は本会議を欠席。ツイッターに「任期を全うし前に進んでまいります」と投稿し議員辞職しない考えを改めて示した。決議後、高市早苗衆院議院運営委員長は丸山氏の秘書に決議文を手渡そうとしたが、連絡が取れなかったという。自民党の小泉進次郎衆院議員は「国会で糾弾するのはふに落ちない」と採決を棄権した。

 決議は、丸山氏に対し「憲法の平和主義に反する発言をはじめ、議員としてあるまじき数々の暴言を繰り返した」などと批判。「国益を大きく損ない、衆院の権威と品位を著しく失墜させた」と強調した。自民党や立憲民主党など与野党8党派が共同提出した。

 丸山議員は5月11日に国後島へビザなし交流訪問団に同行した際、元島民の団長に「戦争をしないと、どうしようもなくないですか」などと質問した。

 維新を含む野党6党派は議員辞職勧告決議案、与党はけん責決議案を出した。その後、与党がけん責より厳しい文言に改めた糾弾決議案を提出する方針を表明。賛同を求められた野党側も歩み寄った。

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