カラテカ入江 吉本解雇…振り込め詐欺集団の忘年会仲介 コンビの今後は未定
お笑いコンビ・カラテカの入江慎也(42)が、今月4日付けで所属の吉本興業から契約を解消されていたことが6日、分かった。7日発売の写真週刊誌「フライデー」で、大規模振り込め詐欺グループの忘年会に同社所属タレントを仲介したことが掲載されており、事態を重く見た同社が入江に聞き取りを行ったところ、交際を認めたため、事実上の解雇となった。
スポーツ界や一般企業の社長までに至る人脈で知られ、「友だち5000人」と豪語していた入江。だが、その広すぎる人脈が、自らの首を絞める結果となってしまった。
7日発売の「フライデー」は、雨上がり決死隊・宮迫博之(49)ら同社の芸人が、2014年12月に大規模振り込め詐欺グループの忘年会に出席し、その仲介役が入江だったことを報道。入江が事実と認めたため、「吉本興業および所属芸人のブランドを著しく傷つけた」として、契約解消に至った。
同社によると、忘年会への出席は、会社を通さず直接ギャラを受け取る“闇営業”。入江は、相手が振り込め詐欺グループだとは「知らなかった」と説明したという。
だが同社は「うちの会社は、絶対に反社会的組織との交流は許さない」と、厳しい処分を科した。出席した他の芸人は、厳重注意処分となった。吉本興業では11年8月に、所属していた島田紳助さん(63)が、暴力団関係者との交際を認め、自ら会見を行い芸能界引退を発表していた。
入江は1997年、矢部太郎(41)と「カラテカ」を結成。サブカルチャーを題材としたコントで人気を博した。酒席などを通して人脈を広げ、15年3月にはプロモーションやコンサルティングを扱う「イリエコネクション」を設立。売り上げは3年目にして年商1億円となった。
さらに、ビジネスや人脈、コミュニケーション能力に関する書籍をこれまでに7冊出版。芸人以上に実業家としての側面で注目されていた。吉本興業によると、カラテカの今後については未定。