阿部サダヲ「いだてん」ヒトラーとの場面、台本通りやったら「射殺されますよ」
NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」の第1部主演の中村勘九郎(37)と、第2部主演の阿部サダヲ(49)が11日、東京・渋谷の同局で主人公のたすきリレー式を行った。日本初の五輪マラソンランナー・金栗四三(勘九郎)から、日本に五輪を呼んだ男・田畑政治(阿部)の物語にスイッチする。
ぶっ飛んだ主人公を演じる阿部は、進行中の撮影について「いまベルリン五輪の撮影で、いまスタジオにヒトラーがいます。大変な緊張感です」と報告。田畑に扮する阿部が台本通りにヒトラーを「ヘイッ」と呼び止めたところ、ドイツの指導スタッフから、「ヘイッと呼び止めると射殺されますから」と言われたことを明かし「台本に書いてあるから…」と笑わせた。
オープニング映像も、阿部主体バージョンにマイナーチェンジ。「急に綾瀬(はるか)さんも、オープニングに出たくなったらしくて、自転車こいでました。とても自由な感じです」と明かしていた。
この日は先だって、6月23日放送の第1部最終回と、6月30日放送の第2部初回の試写が行われた。
第2部初回は、引き続きビートたけしが演じる古今亭志ん生の語りでスタートし、主人公が実直な男から、ぶっとんだ男に代わることを伝える。
大正時代終盤のタイミングで、第1部の物語を引き継ぎ、駆け出しの新聞記者、田畑が金栗の引退式で暴れ、昭和改元時に誤報を出しそうになるなど、物語が賑やかに進んだ。
主人公と物語の視点は変わるが、出演者は大きく変わらず、嘉納治五郎(役所広司)らを中心とした日本スポーツ界の黎明期の物語は続く。