「いだてん」制作統括 低迷「悔しい」 丁寧に作るも原因「分かったら…」
NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」の第1部主演の中村勘九郎(37)と、第2部主演の阿部サダヲ(49)が11日、東京・渋谷の同局で主人公のたすきリレー式を行った。日本初の五輪マラソンランナー・金栗四三(勘九郎)から、日本に五輪を呼んだ男・田畑政治(阿部)の物語にスイッチする。
ドラマは9日放送分が大河史上最低6・7%まで落ち込んでおり、視聴率低迷に関して問われると、阿部は「えっ、(絶好調の裏番組)『ポツンと一軒家』がいいって話ですか?」と直球切り返し。「でも一軒家って、もう探してもそんなにないでしょ。(視聴者が)帰ってくると思います」と笑わせた。
ドラマの訓覇圭制作統括は、「(低迷を)ずっと受け止め続けてますね。残念だし、悔しいし。(9日は裏番組の)サッカーですかね」と漏らした。原因を問われると「原因が分かったらいいですね」とし、今後に向け「いろんな思いで丁寧に作ってます。1個のドラマで主役も変わり、雰囲気も全然違うものになるので、そこを機会に多くの方にみていただければ」と述べた。
この日は先だって、6月23日放送の第1部最終回と、6月30日放送の第2部初回の試写が行われた。
第2部初回は、オープニング映像も阿部を主体にしたバージョンにマイナーチェンジ。引き続きビートたけしが演じる古今亭志ん生の語りでスタートし、主人公が実直な男から、ぶっとんだ男に代わることを伝える。
大正時代終盤のタイミングで、第1部の物語を引き継ぎ、駆け出しの新聞記者、田畑が金栗の引退式で暴れ、昭和改元時に誤報を出しそうになるなど、物語が賑やかに進んだ。
主人公と物語の視点は変わるが、出演者は大きく変わらず、嘉納治五郎(役所広司)らを中心とした日本スポーツ界の黎明期の物語は続く。