「七月大歌舞伎」（７月４～２８日、東京・歌舞伎座）の製作発表が１１日、都内で行われ、歌舞伎俳優の市川海老蔵（４１）が長男・堀越勸玄くん（６）の役への思いを語った。

　七月大歌舞伎の昼の部「外郎売」では、来年５月に八代目市川新之助を襲名する勸玄くんが「貴甘坊」を演じ、約１０分の早口ぜりふに挑む。海老蔵が七代目市川新之助を襲名した８５年の披露興行でも同じ役を演じており、「自分が新之介襲名の時にあったことをせがれを見ていると思い出します」と述懐した。

　勸玄くんは稽古場のみならず日常生活の中でも稽古を積んでいるといい、「早口は僕が７歳の時よりもうまい」と評価。自身と同じ襲名披露興行ではなく今年、同役を演じさせる意図を「あえて襲名でなく、その前の６歳でやらせることに意味を求めている。私より先に進んでもらいたいという思い。本人も『パパより先にやりたい』と言っている」と説明した。