次課長・河本 「手話で笑いを取る」ために挑戦し続ける理由とは
漫才コンビ・次長課長の河本準一が18日放送のMBSのドキュメンタリー「OFLIFE」(深夜2・14)に登場し「聴覚障がい者の人と手話でコミュニケーションし、笑いを取る挑戦」について語る。
5月18日、岡山での講演会に緊張しながら臨んだ。「第65回中国地区ろうあ者大会」の記念講演の講師として招かれ、手話を使った講演会を行ったのだ。
河本が手話に取り組むようになったきっかけは、2年前に障がい者と健常者がチームを組んで走るパラ駅伝に参加したこと。走った選手の感想を聞く役だったが「何もできなかったことに強い葛藤を感じて、僕の言葉で気持ちを伝えるには僕が手話を覚えるしかない」と感じたという。以来、手話を習い始めた。舞台の合間にアプリを使って手話の単語を覚える。「やっておかないとすぐ忘れてしまう」という。
4月の沖縄国際映画祭では、健常者と聴覚障がい者がチームを組んで課題をクリアする謎解きイベント「異言語脱出ゲーム」に参加。手話でどんどん参加者に話しかけた。そんな河本について、一緒に参加したNON STYLE・井上裕介は「単純に人が好き。初めましての人でもすぐ好きになる。だまされる時もあるでしょうけど、すべての人とコミュニケーションを取りたいんだろうなと思います」と話す。
河本の手話の先生は陸上棒高跳びのデフアスリート佐藤湊(さとう・そう)さんだ。月1回、手話の練習も兼ねて雑談する。この日は岡山での講演会のことを相談。これまでも佐藤さんのヒントで、昔話を手話でアレンジしたネタを披露し笑いを取った。河本は手話で参加者を笑わせることができるだろうか?
佐藤さんと知り合って、ろう者のアスリートが置かれる状況も知った河本。身体能力は変わらないのに、スターターピストルの音が聞こえないため他の障がい者と一緒に競技できず、パラリンピックにも参加できない。4年に1度開かれる聴覚障がい者のためのデフリンピックは知名度が低い。もっと多くの人にその存在を知ってもらいたいと思う。そんな河本の手話を使った今後の目標とは?