大河「麒麟がくる」 海老蔵が語り
歌舞伎俳優の市川海老蔵が、俳優・長谷川博己(42)が戦国武将の明智光秀役を演じる2020年度のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の語りを務めることが17日、分かった。この日、都内の同局で行われた出演者発表会見で明らかになった。
来年5月の東京・歌舞伎座公演「五月大歌舞伎」初日に十三代目市川團十郎白猿を襲名する海老蔵はコメントを寄せ、「2020年はオリンピックの年であり、仕事ではありますが襲名の年でもあります。そのような節目の年にこのような大役をいただき、大変光栄に思っています。魅力的な作品作りの一助となるよう、精一杯勤めさせていただきます」と意気込んだ。
落合将制作統括は「ベテランの方という選択もあったが、2020年に若々しいエネルギッシュな語りが欲しいと。歌舞伎俳優のエネルギッシュな語りを披露して頂けるのではと。CMとかも(語りを)やっていて聞いた上で、声質と歌舞伎俳優、重厚かつ原点回帰の大河に合うとオファーしたら引き受け頂いて、うれしい限り」と起用理由を語った。
大河ドラマ第59作「麒麟がくる」は、智将・明智光秀の謎めいた前半生に光をあて、「戦国時代」をはじめて4Kでフル撮影する。3月の会見では、ナインティナインの岡村隆史が農民役、高橋克典が織田信長の父・信秀役、沢尻エリカが道三の娘・帰蝶(濃姫)役で大河初出演することが発表されていた。