NHKプロデューサー逮捕 女性に路上でわいせつ行為…「Nスペ」など担当
NHKは17日、放送総局大型企画開発センター所属の阿部博史(あべ・ひろふみ)チーフ・プロデューサー(41)が、女性に対してわいせつ行為をはたらいたとして、逮捕されたと発表した。
報道各社宛のファクス書面で公表。今年2月23日未明に、東京都練馬区内の歩道上で、女性に対してわいせつな行為をしたとして、17日に、強制わいせつ容疑で逮捕された、としている。
NHKは「職員が逮捕されたことは遺憾です。事実関係を確認するとともに、捜査に協力してまいります」とコメントを発表した。
同局広報はデイリースポーツの取材に対し、「(事件の2月以降)勤務態度に変わったところはなかった」と説明。「警察によると、本人は『覚えていない』と供述している」とした。
阿部容疑者は名古屋大学大学院理学研究科素粒子宇宙物理学専攻修了。宇宙科学研究所(現JAXA)やインドのTATA基礎科学研究所と共同で、天文衛星の検出器の開発や赤外線気球望遠鏡の打ち上げを行うなど、華麗な経歴を持つ。
2004年、NHK入局。文化人のドキュメンタリーや、ヒッグス粒子、遺伝子治療など科学・医療の最前線を伝えてきた。東日本大震災発生時は「ニュースウォッチ9」のディレクターとして緊急報道を行い、「NHKスペシャル 震災ビッグデータ」や「クローズアップ現代」など東日本大震災や原発事故をテーマとする番組を制作。2年前から現部署を担当。