岸谷香 19年ぶりプロデュース プリプリ魂注入「嫌いな人もいるアーティストに」
元プリンセスプリンセスの岸谷香(52)が、19年ぶりにプロデュースを担当したことが21日、分かった。シンガー・ソングライター、大城美友(26)の初アルバム「MI-JUNGLE」(8月21日発売)に収録される新曲「不器用なエンジェル」を手がけ、プリプリ魂を注入。作詞作曲やレコーディング時のディレクションなど、自身の経験をすべて注ぎ込み「『好き』って人と同じだけ『嫌い』な人もいるアーティストになってほしい」とエールを送った。
岸谷がプロデュースを担当するのは、2000年10月リリースのPeachy「スーパージェットシューズ~未来を歩くくつ~」以来。それまでも内田有紀(43)や観月ありさ(42)らをプロデュースしていたが、近年は曲提供のみに限定することが多かった。幾人も手がける中で「自分はプロデューサーじゃなくて、ただの作曲家だな、という思いもあった」と葛藤があったという。
重い腰を上げさせたのは、大城の深いプリプリ愛だった。もともと母の影響でプリプリの大ファンだった大城が、初アルバムの象徴的な1曲として岸谷にオファー。大城から思いを熱弁され、ライブも見に行った岸谷が「お互い迷いなくできそうだなと思った」と良質な化学反応を確信し、快諾した。
大城から自作の歌詞を受け取り、一緒に食事に行くなど、キャラクターをくみ取って制作したのが新曲「不器用なエンジェル」。濃密な時間を共有し「音楽を好きになってもらいたかった。守りに入ったら伸びないから『何でもいんだよ』って。エモーショナルじゃないとつまらない」と、荒削りな魂を燃やしてほしいと自身の経験を伝授した。
大城は「受け継ぐって絶対言っちゃダメなんだけど、プリンセスプリンセスの魂を全部注ぎ込んで『大城、行くんだ!!』って、そういう感じでした」と感謝していた。