吉本興業は２４日、お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之（４９）ら所属芸人１１人を「当面の間」謹慎処分にしたと発表した。大規模詐欺グループに対して、事務所を通さずに仕事をする闇営業の形で関与し、「一定の金額を受領していた」ことが判明し、慎重に調査した上で決断した。

　吉本によると、処分対象となるのは宮迫のほか、ロンドンブーツ１号２号の田村亮（４７）、レイザーラモンＨＧ（４３）、ガリットチュウ福島善成（４１）、くまだまさし（４５）、ムーディ勝山（３９）、天津・木村卓寛（４３）、２７００・八十島宏行（３５）、２７００・常島裕史（３６）、ストロベリー・ディエゴ（４１）。「本日をもって、当面の間、活動を停止し、謹慎処分とする」とした。

　処分理由について吉本は「５年ほど前に上記芸人が特殊詐欺グループとされる反社会的勢力主催の会合へ参加していたとするものです」としている。

　宮迫は１４年１２月に、カラテカの入江慎也の紹介で出席した忘年会が、大規模振り込め詐欺の一団だったと７日発売の写真週刊誌「フライデー」で報じられた。さらには忘年会出席は、吉本を通さない“闇営業”だったことも問題視され、忘年会に芸人を仲介した入江は吉本から契約を解消されている。

　入江は相手が振り込め詐欺グループだったとは「知らなかった」と説明。宮迫も自身のツイッターで「入江君に顔出してくれませんかと誘われて、一曲歌わせていただいた、という経緯だったと思う」「ギャラはもらっていない」と説明するも、反社会的勢力の集まりだったことを気づけなかったことに「自分の認識の甘さ、脇の甘さを痛感し反省しております」とつづっていた。