吉本興業は２４日、お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之（４９）ら所属芸人１１人を「当面の間」謹慎処分にしたと発表した。大規模詐欺グループに対して、事務所を通さずに仕事をする闇営業の形で関与したことが判明し、慎重に調査した上で決断した。

　宮迫は「この度は世間の皆様、並びに番組・スポンサーの皆様に大変なご迷惑をおかけし申し訳ございません」と謝罪した上で、「間接的ではありますが、金銭を受領していたことを深く反省しております」とこれまでのギャラをもらっていないとの主張から一転、“闇営業”を事実上認めた。

　その上で「相手が反社会勢力だったということは、今回の報道で初めて知ったことであり、断じて繋がっていたという事実はないことはご理解いただきたいです」と詐欺グループとの交流を否定した。

　ネット上では振り込め詐欺グループの忘年会で歌を歌い盛り上げる動画が拡散されており、「詐欺集団、そのパーティに出演し、盛り上げている自身の動画を目の当たりにして、情けなく、気づけなかった自身の認識の甘さに反省しかございません。どのくらいの期間になるか分かりませんが、謹慎という期間を無駄にせず、皆さんのお役に立てる人間になれるよう精進したいと思います。改めて誠に申し訳ございませんでした」と心境をつづった。

　吉本によると、処分対象となるのは宮迫のほか、ロンドンブーツ１号２号の田村亮（４７）、レイザーラモンＨＧ（４３）、ガリットチュウ福島善成（４１）、くまだまさし（４５）、ムーディ勝山（３９）、天津・木村卓寛（４３）、２７００・八十島宏行（３５）、２７００・常島裕史（３６）、ストロベビー・ディエゴ（４１）。報道各社にむけた書面で「本日をもって、当面の間、活動を停止し、謹慎処分とする」と発表した。