春風亭昇太が落語芸術協会会長に就任「落語界全体が良くならないと」副会長に春風亭柳橋
落語家の春風亭昇太(59)が、公益社団法人「落語芸術協会」の新会長に就任したことが27日、発表された。任期は同日から2年。
昇太は82年に入門。92年に真打ち昇進を果たした。高座での活動だけではなく、ラジオ・テレビ出演、さらには俳優業でも幅広く活躍。2006年に人気演芸番組「笑点」の大喜利メンバーになり、16年からは「笑点」の6代目司会者となった。
会長就任にあたって、「本当に多くの方に落語を楽しんでいただける。そういう時代になっています。ますますより多くの皆さんに楽しんでいただけるようになれば。そんなふうに考えております。微力ではございますが、皆さんのご協力で、よろしくお願いします」と笑顔であいさつした。
落語芸術協会の会長職は前会長の桂歌丸さんが18年に死去してからは空席となっており、三遊亭小遊三(72)が副会長と兼務で会長代行を務めていた。
小遊三から「しっかりビジョンを考えられる人」と紹介されたが、昇太は「そんなの(持って)ないよ!」と自虐的に笑い飛ばした。ただ、他団体との交流についての質問には、「仲が悪いんじゃないかと思っている方がいらっしゃるんですけど、歴史の中でいろんな協会に別れたり、別の協会になっているだけで、仕事自体は一緒によくやったりしています」とした。「落語界全体が良くならないといけないので、どこの団体っていうことは今は考えていないです」と語った。
また、昇太の指名により、春風亭柳橋(63)の副会長就任が決まり、発表された。