俳優の高島忠夫さんが２６日午後に老衰のため死去した。８８歳。２８日に所属事務所が公表した。妻の女優寿美花代の「最期は家族で見送りたい」との希望で、２７日に家族だけで密葬を執り行った。現状、お別れの会などは予定していないという。高島さんとかつてクイズ番組で共演したタレントのうつみ宮土理は、ニッポン放送「大橋未歩　金曜ブラボー」に電話で生出演し、高島さんとの思い出を語った。

　うつみは高島さんの訃報は「今日」知ったといい、最後の会話を聞かれると、「ずいぶん前で、２５年ぐらい前。レギュラーでご一緒だったんですね」と切り出した。

　高島さんとうつみは９４年に放送されたフジテレビ系「クイズ年の差なんて」で、アダルトチームのチームメイトとして共演。「高島さんはアダルトチームのキャプテンで。ヤングチームには中山秀ちゃんとか、ゆうゆとか、坂上忍さんとかいらしたと思う。もうずいぶん昔のこと」と振り返った。

　どんな人だった？という質問には「とにかく明るくて。スタジオに入ると『やあ、こんにちは』って、パッと周りを明るくして下さる方でした」とコメント。以前、番組のロケで、高島さん一家と軽井沢へロケに行ったことも振り返り「寿美さん、政宏ちゃん、政伸ちゃんもまだ小さくて、小学校入る前。すごい良い感じの、リッチなご家族という感じだった」とコメント。

　また、高島家の自宅の地下には「音響ルームがあって、そこでご家族で楽器を演奏したり、どなたかがパーカッションで、どなたかがピアノで寿美さん、高島さんがジャズをお歌いになって。理想的な素晴らしいご家庭のイメージが残っている」と振り返った。

　天国の高島さんへは「きっとお友達を見つけて、音楽のチームを作ってジャズを歌ってらっしゃる。幸せなイメージしかない。ニコニコしていて…」と最後まで朗らかな高島さんの印象を語っていた。