【The LDH Times】青柳翔 最高の“ショータイム”届ける
劇団EXILE・青柳翔(34)は数々の舞台、映画、ドラマに出演しているLDH屈指の演技派だが、デビュー前にあこがれていた音楽活動も、3年前にスタートさせた。7月17日にファーストアルバム「IV」を発売し、9月には初ライブを東京と大阪で開催。最高の“ショータイム”をファンに届けるべく、準備を進めている。
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-初アルバムの出来栄えは。
「作曲家さん、作詞家さんにいろいろご協力していただいて、できたアルバム。自分で作ったというのではなく、いろんな人のアイデアや助けがあってできたと思います」
-収録曲「Unknown」では作詞に初挑戦しましたが。
「今まで歌うときに歌詞を間違えるとか、お芝居で台本のセリフのニュアンスをちょっと変えたりとかは、失礼なことをしてるんだと改めて思いました。こんなに苦しんで作ってるのに、演者が気分で変えるっていうのは(笑)。セリフも歌も、もっと責任感を持ってやらないといけないと実感しました」
-「HOME」のMVには劇団EXILEのメンバーも出演。
「この曲ができたときに、ちょうど劇団活動を今後もっとやっていきたいなと、みんなで話していた時期だったので。みんなが協力してくれることになって、タイミングいいときに撮影できてすごく良かったです」
-初ライブ(9月5日=大阪・Zepp Namba、同9日=東京・Zepp Divercity)に向けては。
「1人でトークをつなぐのも経験したことないですし、何から何まで不安と言えば不安です(笑)。俺がみんなのマネしても『あ~』で終わると思うので、ふざけてるぐらいの、でも『何か面白かったね』と楽しんでもらえるライブにしたいと思ってます。自分の好きな曲のカバーも考えてます。自分の曲だけだとバラードが多くて、しんみりすると思いますし(笑)」
-芸能界デビュー前は歌手志望だったのが、周囲に役者業を勧められたことに葛藤は。
「正直ありました。まだそのときは札幌にいて。『ボーカル・バトル・オーディション』が(2次落選で)終わって、(合格した)TAKAHIROさんが活躍されて、(3次落選の)SHOKICHIもデビューするのを見て、悔しい思いもありました。自分はお芝居と踏ん切りつくまで結構時間がかかりましたが、東京に出てきてからはお芝居を真剣に好きになっていきました」
-2016年にATSUSHIさんが作詞・作曲した「Maria」で歌手活動を始めたときの思いは。
「『HiGH&LOW』の企画で歌にチャレンジしてみないかという提案のもと、やらせていただきました。ATSUSHIさんをすごく尊敬してますし、俺に曲を書いてくれるんだと純粋にうれしかったです。歌の練習を全くしてなかった人間が、いきなり歌うことに対して大丈夫なのかという不安は残しつつ、結果を残さないととがむしゃらに練習しました」
-劇団EXILEで自身のポジションは。
「引っ張っていく自覚を持つよう、上の方からはよく言われます。でも俺は(メンバーに注意などを)言う方ではないかもしれないですね。作品に対する取り組み方を見てもらって、普段はだらしないけど、お芝居には真面目だよねと言われる存在ではありたいな」
-来年の「LDH PERFECT YEAR」を劇団EXILEとしてはどう盛り上げたいですか。
「“劇団”とついてますし、自分たちにできることと言えば、舞台、お芝居。ラップや歌をやってたりするヤツもいますし、そういう意味では劇団っぽくない劇団なので、新しい形で盛り上げていけたらなと思います」
-今後の活動のビジョンは。
「プレーヤーとしてちゃんと成し遂げて、技術をつけつつ、作品作りやまた違った取り組みにもチャレンジして、いろんな可能性を広げていけたらいいですね。お芝居をやりつつ、歌もやっての、マルチな活動って結構難しいと思うんです。10年、20年後、飯を食っていけるように、もがいていきたいと思いますので、その成長過程を見ていただけたら」