中山秀征 闇営業に警告「個人で受けたら個人の責任になっちゃう」
反社会的勢力との闇営業で吉本興業などの芸人15人が謹慎処分を下された問題で、タレントの中山秀征(51)が30日、司会を務める日本テレビ系の生番組「シューイチ」で、「会社を通せば会社の責任だけど、個人で受けたら個人の責任になっちゃう」と、闇営業の危険性を訴えた。
中山は「うちなんかも、コンプライアンスは徹底してはきてはいるんですけども、こういったことは起きてしまう」と、沈痛な表情で話し始めた。
「コンプライアンスって何かと考えた時に、その会社の倫理観であったり道徳観だったりする。それは時代とともに変わっていくじゃないですか。今まで良かったけど今日からダメなんだよっていう、どこからその線引きがあるのかっていうことを考えると、今までは口約束で良かったけれど、これからは契約書を交わさなきゃいけないんじゃないかとか。その約束事がじゃここまでですとか、これはダメなんですっていうこと」
社会の変化を語った中山は続けて、「コンプライアンスを強化するってことの一方、タレント側が何かを主張するならば、ユニオン、いわゆる労働組合じゃないけども、そういったものを作って、じゃあこれはできるのか、これはできないのかっていうことを、コミュニケーション不足がもしそれで生まれてることがあるとするならば、それで対等ということで、それで公平、公正ということに」と、タレント側と所属事務所側がコミュニケーションをより密にしていく必要性を訴えた。
40年近いキャリアを持つ中山は「本来はわれわれの仕事っていうのは、一般社会とは若干違うところがある、そんな堅苦しいことはなくて、いいよノリでっていうところがあった。はやされたら踊るのがタレントや芸人の仕事だから、罪の意識というのはまた別としても、やってしまうことはあったりする。でもそれはもうダメなんだっていうのを、明確にやんなきゃいけないのかなっていうのを感じます。これまで友達の友達は皆友達だったんだけど、友達の友達が友達じゃなくなっちゃった。この考え方もしとかなきゃいけないっていうことも一つかもしれない。ダメなものはダメだから」と、時代の変化を強調。
「一番は、会社を通せば会社の責任だけど、個人で受けたら個人の責任になっちゃうということですね。何のために所属しているかっていうことを、改めて考えるべきではないかなと思います」と、警告していた。
この問題では、中山の所属事務所の後輩であるザブングルも、吉本から契約解除されたカラテカ・入江慎也(42)の紹介で反社会的勢力との忘年会に参加し、謹慎処分を下されている。