のん 作詞作曲の秘訣は「怒り」…面白エピソードで爆笑を誘う
女優で歌手・のん(25)が30日、兵庫県神戸市の商業施設ミント神戸前で、12日に発売したミニアルバム「ベビーフェイス」のPRイベントを開いた。
中学生時代から憧れていたロックバンド・GO!GO!7188の元メンバー・ノマアキコとユウの2人とタッグを組んだ「やまないガール」が目玉とあり、のんは「夢がかなった」と約800人のファンに魅力を訴えた。終了後にデイリースポーツなどの取材に応じ、のんは作詞作曲の秘訣(ひけつ)について「怒り」をキーワードに説明。巧みな表現で周囲を爆笑させた。
のんはPRイベントで来場者からの質問として、「歌詞はどういう時に書くのか」と創作のポイントを聞かれた。のんは「よく怒ったことないでしょうと言われますが、曲を書く時は怒っちゃう。自分の中で怒りの感情がストレートに出る。ふとんに入っても飛び起きてギターを持って」と答えた。
報道陣から「最近の怒り」について質問が飛ぶと、のんは「毎日何かにストレスがあって、怒ってます」と怒りとはほど遠いにこやかな表情で話した。「それが私にとってフランクな怒りというか、楽しい怒り。つらい怒りもあるんですけど、日常的に怒って楽しくみたいな」と必ずしも深刻な怒りではないことをほのめかした。
のんは例をあげ、「仲のいいスタッフさんが隣にいて『今、気い抜いてるな』とか思ったら小突いてみたり」と小突くしぐさ。近くにいた女性スタッフが声をあげて笑った。のんは「そういう怒りのアプローチをかけて楽しく、みたいな。明るく乗ってくれるときもあるし、最近ちょっとあきれられ気味なので、もうちょっと新鮮に怒れるように」と試行錯誤していることを明かした。
話しているうちに、「今日、ありました!」と怒りのエピソードを思いついて目を大きく見開いた。この日は屋外のイベントとあり、メーク担当者がスプレーの日焼け止めをのんに使用したという。のんは「シューって。冷たいんですよ」と渋い表情。曇り空でもあったことから、そんなに必要ないのではと、のんは思ったという。ここでもスタッフらから笑いが起こった。
のんは「話し下手なので。曲に込めたら伝わりやすいということに気づいたんです。口で話すには伝わりづらいので」と自身の会話力に厳しい点を付けた。報道陣から、十分に伝わっていると言われると「伝わりました?!でも、あれだけじゃないですから!」とまだまだ“怒り”があることを表し、全員の爆笑を誘った。