10歳4カ月の仲邑初段、最年少勝利記録樹立 67歳・田中四段を撃破

 囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が8日、大阪市の日本棋院関西総本部で行われた「第23期ドコモ杯女流棋聖戦予選B」で田中智恵子四段(67)を撃破。10歳4カ月の仲邑初段は公式戦2戦目での初勝利となり、藤沢里菜女流本因坊(20)が持つ11歳8カ月の最年少勝利記録を大幅に更新した。

 対局5分前の午後2時25分に白いパーカーと紺のスカートで入場した仲邑初段は、25社60人の報道陣が見守る中、普段のあどけない表情とは違う“勝負師”の厳しい表情も見せた。

 初公式戦で敗れた4月22日以来、2カ月半ぶりの2戦目。後手番で57歳上のベテランに挑んだ。互いに今後最善手を打った場合の勝利可能性を判断するAI判定で、一時は15%以下の劣勢と判断されたが、中盤に逆転。勝負をものにした。

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