羽生のガイド本がネットオークションに 仙台市「売り買いしないで」
フィギュアスケートの羽生結弦選手(24)が登場する仙台市の観光ガイドブック「仙台巡り」が、インターネットのオークションに出品されていることが9日、分かった。市が作製し、無料で配布したが、3000円以上で出品されているものもある。市の観光課は、オークションの運営会社に掲載を辞めるよう呼び掛けたり、出品者に取り下げるよう依頼するなどしているが、すでに落札済みのものもあり、全てに対応し切れていない。
2016年にも羽生選手を起用した同市の観光ガイドが、ネットで売買されたことがあり、今回も警戒していたが、やはり売買は止め切れなかった。郡和子市長は9日の定例記者会見で「羽生さんもショックを受けている」として、売り買いしないよう呼び掛けた。
「仙台巡り」はA5判42ページ。羽生選手が観光スポットを紹介し、故郷への思いを語ったインタビューも掲載している。市は10万部を発行し、6月末に商店街などで無料配布。整理券を発行し、1人が何冊も持っていかないよう、市職員が顔を確認しながら配った。