ジャニー氏 一貫して写真拒否もギネス認定で初公開「裏の人間が表に出るべきでない」
ジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川(本名・喜多川擴=きたがわひろむ)氏が9日午後4時47分、都内の病院で、解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血で亡くなった。87歳だった。ジャニー氏は一貫して「裏方の人間が表に出るべきではない」という考え方で、メディアには一切顔を出さず、スポーツ紙などでの記者が取材する際には、写真撮影なしで応じてきた。しかし、一度だけ公式に自身の写真を公開したことがある。
2011年9月、「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」「最も多くのNo・1シングルをプロデュースした人物」の2部門でギネス認定された際で、業界的にも驚きの出来事だった。
ギネス・ワールド・レコーズ社が出版する「ギネスブック2012」に掲載されることになり、ギネス申請に写真が必要だったという理由のほかに、一部メディアに隠し撮りされた写真が週刊誌に掲載されたことを挙げ、「悔しくてしょうがなかったからね」と茶目っ気たっぷりに話した。「(掲載に)OKを出したのは生まれて初めて」という。
初公開された写真は、キャップを目深にかぶり、サングラス姿。2011年に撮影された。
ギネス認定について「ギネスがあれば(海外進出)しやすくなります」と外国のショービジネスで権威付けになるとも話し、自身のギネス認定を所属タレントの海外進出の足がかりに…との思いを明かしていた。