石原裕次郎さん 幻の音源CD化 三十三回忌の特別企画 82、83年療養中に録音
故石原裕次郎さんのプライベート音源が発見され、祥月命日にあたる17日に、CD「石原裕次郎・渡哲也 プライベート」として発売されることが12日、分かった。
裕次郎さんの三十三回忌の特別企画で、渡哲也(77)とカラオケを楽しむプライベート音源との2枚組。裕次郎さんが1960年12月2日の結婚披露宴で歌唱した「想い出」も加え、全音源全16曲が初CD化という貴重な裕次郎さんの記録だ。
音源は昨年末に石原プロモーションに持ち込まれたという。3本のカセットテープには、裕次郎さんが山中湖(山梨)の別荘で療養中の82~83年にカラオケや会話を楽しむ様子が録音されていた。81年に「解離性大動脈瘤」を起こし、回復に励んでいた裕次郎さんと渡による「岸壁の母」や「俺は待ってるぜ」、「くちなしの花」のデュエットは、ファン垂ぜんの超レア物だ。
年明け早々にテイチクに音源が渡り、CD化が検討された。裕次郎さんの担当ディレクターだった音楽プロデューサーの後藤武久氏(70)は「プライベート音源を商品化してもいいものかと思った。でも、ボツにするのは普通に忍びない。あの裕次郎も普段からこんなに歌うんだと分かってもらえたら。三十三回忌ということで許していただいた」と事情を説明する。
発売にあたり、渡は「裕次郎さんとはお酒を酌み交わす機会も多く、よくお声が掛かりました。一杯入ると、社歌と『岸壁の母』、『旅姿三人男』をデュエットで歌ったり、大変良い思い出になっております」とコメントを寄せた。