新海誠監督「あまりに巨大な理不尽」 生放送で怒りと悔しさ…「ひるまず作り続ける」
映画監督の新海誠氏が19日、日本テレビ系「スッキリ」に生出演し、京都アニメーションの火災で33人もの人が亡くなった惨事について「あまりに巨大な理不尽だと思う」と怒りと悔しさをにじませた。
番組では新作映画「天気の子」がこの日から公開されることから、新海監督を招き、見どころなどを聞いたが、その冒頭に、京都アニメーションの事件について加藤浩次から話を振られた。
新海監督は「余りに巨大な理不尽だと思います」と切り出すと「何かを代表してしゃべれる立場ではないが、お客さんに喜んで欲しい、楽しんで欲しくて1枚でも良い、少しでも美しい絵を描きたいと技を磨いてきた方々…」と、なんの罪も無い仲間たちの命が奪われたことに悔しさをにじませた。
そして「それでも出来る事があるとしたら、それでも表現することにリスクがあるのだとしたなら、ひるまず、エンターテインメントを作って差し出して、笑顔になっていただいて、あるいはお叱りを受けることがあったとしても、それに作品で返してというのを繰り返していくしかない。ひるまずに作り続けるしかない」と、作品を作り続けることが卑劣な手に屈しない姿勢だと訴えた。