吉本・岡本社長 スベった「お前らテープ回してへんやろな」はギャグ
20日に宮迫博之と田村亮が行った会見で、吉本側の隠ぺい疑惑や、岡本社長によるパワハラ疑惑などが浮上。22日、報道陣の追及を浴びた吉本サイドは説明に追われた。(◆は宮迫&亮側の指摘、◇は吉本側の主張)
(1)「お前らテープ回してへんやろな」はギャグだがスベった
◆6月24日に宮迫らが謹慎を告げられた際、岡本社長がスタッフらを退出させた上で「お前らテープ回してへんやろな」と“圧力”を受けたと主張。
◇岡本社長は「冗談といいますか、和ませるといいますか、そういうことだった」と釈明。また、藤原寛副社長は、スタッフを退出させた後ではなく、岡本社長が入室する際に発した出オチのギャグだと訂正し「まったくウケてなかった」。
(2)「全員クビ」発言は、距離感の違い
◆6月24日の「テープ発言」の後に、記者会見を希望する亮が、岡本社長から「亮、お前1人で辞めて会見したらいいわ。全員、連帯責任でクビにする」などとどう喝された。
◇岡本社長は謹慎する芸人たちが勝手な主張をしたため「父親が息子に『勘当や!』という感じだったが、距離感が違った。反省しなければ」。一方、真顔で「標準語で怒ることができないので『全員クビにする力があるんだぞ』とは言えないと思う」と珍発言も。
(3)「テレビ局は株主だから大丈夫」は「配慮」
◆亮が吉本との話し合いの中で記者会見を希望した際に「『在京5社、在阪5社のテレビ局は吉本の株主やから大丈夫や』と言われた。何が大丈夫なのか」と不信感を持った。
◇吉本側の法務担当者は、7月12日の面談で亮が会見の生中継を希望した際に、吉本側の弁護士から芸人側の弁護士に対し「吉本は東阪各局が株主さまでいらっしゃる。生中継するにしろ、どういう時間帯にするのか配慮しないといけない」と説明した言葉とした。
(4)「宮迫らの闇営業先となったパーティーの企業は、吉本を通したスポンサーだった」は誤り
◆宮迫は、仲介役となったカラテカ・入江慎也から「吉本の会社を通した、僕のイベントについてくれているスポンサーなので安心です」と誘われたとした。
◇岡本社長は「事実ではありません」と、イラスト入りのボードを掲示。イベント会社の依頼を受け、タレントを派遣した。イベント会社が反社会的勢力でないことはチェックしていたが、そのスポンサーまでは把握していなかったとし「その先の先までチェックしきれていなかったことに関しては反省しないといけない」。
(5)芸人サイドが会見を希望するも吉本側は「静観」として、先送りにした…わけではない?
◆6月8日に、反社から金銭をもらっていないとする当初主張が嘘だったことを明かした宮迫と亮に対し、吉本側は「静観でいく」と先送りを指示。
◇藤原副社長は「静観」という言葉を使ったかは「覚えていない」としつつ、当初の芸人側の主張が覆ったことで調査の徹底が必要だったと説明。「各関係者さんに謝罪も含めて報告していた件とまったく違うことになる。『静観』はまったく何も動かないみたいに聞こえてしまうが、しっかり確認しないといけないということ」。