サザンオールスターズの桑田佳祐（６３）が、東京オリンピック民放共同企画「一緒にやろう２０２０」の応援ソングを手がけることが２３日、分かった。在京民放キー局５社が組む大型プロジェクトで、チャンネルの垣根を越え、関連番組や関連企画、イベント等で使用される楽曲を桑田が担当する。民放各局が五輪において、本格的に共同で企画に参加するのは史上初めて。異例の一大企画を桑田の楽曲が中心となって、盛り上げていく。

　東京五輪開幕まで、２４日でいよいよあと１年となった。開閉会式などが行われる新国立競技場のお膝元にある「ビクタースタジオ」から多くのヒット曲を送り出してきた桑田が、東京五輪の“顔”とも言える大役を任された。

　「一緒にやろう２０２０」は、視聴者参加型のさまざまな企画を展開。サブテーマに「史上最も美しい五輪へ」を掲げ、チャンネルの枠を越えた共同番組の制作も行う。その際にも桑田の応援ソングが使用され、局と局を結ぶ架け橋役を担う。

　同プロジェクト委員会では「日本中が一つになって応援できる曲を作っていただくなら、桑田さんしかいない！」と満場一致。昨年デビュー４０周年を迎え、昭和、平成、そして令和と時代や世代を超えて親しまれる桑田の音楽に期待しての依頼となった。

　日本国民が心待ちにする東京五輪絡みの大役に、桑田は「本当にわたしで良いのでしょうか？」と感謝の反面、不安と緊張があったようだが、「オリンピックが盛り上がるよう、なんとか老体にむち打って頑張りたいと思います」と受諾した。

　また、２４日から同企画のメッセージムービーが民放各局とＹｏｕＴｕｂｅでも公開される予定。関係者によると、各局の人気番組に出演するタレントをはじめ、「サザエさん」、「ピカチュウ」、「江戸川コナン」といった各局の人気アニメキャラクターの共存も実現した、夢のような動画になっているという。