吉本芸人の腹立ち 子会社の赤字を芸人の稼ぎで埋めている…島田洋七が代弁

 1980年代の漫才ブームをけん引した漫才コンビ・B&Bの島田洋七(69)が24日、フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」に出演した。吉本興業が大崎洋会長(65)を先頭に事業の多角化を進め、子会社の赤字を芸人の稼ぎによって埋めていることが吉本芸人の腹立ちであると、同社所属タレントの胸中を代弁した。

 かつて吉本興業に所属した洋七は「ぼくがやめるころに会社が変わった。人が多すぎるんです」と芸人も社員も昔に比べて増えたことを述べ、「大崎体制一本やから、みんなが大崎の意見をきかなあかん。何か頼んでも返事がくるまでに3日、4日、1週間とか。一人が権力を持ちすぎたような気がする」と大崎氏が長く先頭に立ちすぎたのではと分析した。

 他方、洋七は「その反対に大崎がおらんとこれだけ吉本は大きくなってない」と吉本が事業を多角化したのは大崎会長の功績であると述べた。さらに洋七は「ただ、ほかのビジネスに手を出しすぎ。何十と子会社がある。何これっていうのがある。テレビと営業と劇場だけやったらもっと簡単なんです。黒字もあれば赤字もある。それを芸人の金でうめてるってのが吉本の芸人の腹立ちです」と吉本タレントの胸中を代弁した。

 同社のホームページによると、吉本興業ホールディングス全社一同として「よしもとデベロップメンツ」「よしもとロボット研究所」「よしもとファイナンス」など28社がある。

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