吉本興業の元プロデューサー・竹中功氏が古巣にエール 退社は「語ってほしくない」
吉本興業の元プロデューサー、広報マンで、現在は文化放送の番組「竹中功のアロハな気分」(日曜、後7・00)でパーソナリティを務める竹中功氏が28日放送の同番組内で、古巣の吉本興業を巡る一連の騒動について、思いを語った。反社会的勢力から詐欺被害を受けた人へのお詫びをすべきところから話が違う方向に向かっていることを指摘しつつ、吉本興業の内紛のようになっていることには「みんなが笑える日を1日でも早く作る」ことを提言した。
竹中氏はNSC(吉本総合芸能学院)の設立に携わり、広報担当としては謝罪会見を取り仕切った。15年に吉本興業を退社してからは作家活動や、ラジオ番組のパーソナリティを務めている。
竹中氏は「誰が」「誰に」「何を」謝るのかを謝罪の基本と提言しているが、「被害にあった方のお金をもらったということですから、お詫びせなあかんのはその人達じゃないですか」と指摘した。
その上で、吉本興業が「上位概念」としているのは「人を笑かす(笑わせる)こと」であるにも関わらず「お客さんに笑ってもらっていることが減っているのが正直な感想なんです」と懸念した。
同社が難しい局面にあるのは確か。だが、竹中氏は「辞める辞めないってことは僕は語ってほしくなくて、本当はあの人たち全員がおって、最強の面白い吉本であってほしいと思ってる」と語り、「みんなが笑える日を1日でも早く作るっていう意味でのゴールの設定、そのすり合わせみたいなことを今は望んでいます。でも、スピード感のある会社ですから、どんどん、ぐいぐいっと行くと思いますよ」と期待を含めて語った。