“ホスピタルプリンス”海蔵亮太 紅白出る 4月死去…亡き祖父の墓前で誓った
病院や介護施設に歌を届ける活動を続け、甘い歌声と神対応で“ホスピタルプリンス”の愛称を持つ歌手の海蔵亮太(28)が29日、宮崎県小林市にある亡き祖父・茂さん(享年83)の墓前に献歌し、NHK紅白歌合戦への出場を誓った。
認知症だった茂さんのお見舞いで病院を訪れた際、音楽の力を届けたいと感じたのが原点。今年4月に茂さんが亡くなり、デビュー後に自身の生歌を聴かせることがかなわなかった後悔もあり、5月から全国の病院に足を運んでいる。
この日は、日本で最も海蔵姓が多い同市で親族20人に見守られながら「おじいちゃ~ん、久しぶり~」とお墓にあいさつし、認知症をテーマにした最新シングル「愛のカタチ」をアカペラ歌唱。茂さんが入居していた介護施設も訪れ、ライブを行った。
カラオケ世界大会を2連覇した歌声を生かし、週1回の音楽療法で茂さんが聴いていた「ふるさと」や美空ひばりの「愛燦燦」を披露。介護士が歌声に感動し「ホスプリ~」と涙を流すほどだった。
宮崎県では民放が2局しか放送されていない事情もあり、今月2日にNHK「うたコン」に出た際には祖母から正座をして視聴したと報告を受けたという。癒やしの笑顔が特徴的な“ホスプリ”は「シンガーになったからには年末の紅白に出たい。おじいちゃんも紅白が好きだったし、天国で喜んでくれると思う」と、演歌が大好きで北島三郎らを愛した茂さんに晴れ姿を見せる意気込みだ。