「いだてん」出演の塩見三省、再びのクドカン作品に感慨「この身体で皆に逢えた」
俳優の塩見三省が28日に放送されたNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」に犬養毅役で出演。塩見は14年3月に脳出血を発症しているが、13年の朝ドラ「あまちゃん」以来となる宮藤官九郎作品にファンも「犬養そのものだった」など感激の声が上がった。
塩見は文部大臣、外務大臣を歴任し、29代内閣総理大臣に就任した犬養毅役を熱演。亡くなった萩原健一さん演じる高橋是清とのシーンや、銃口を向けられながらも「話せば分かる」と語りかけた五・一五事件の暗殺シーンまでが放送された。
塩見は6日に投稿した自身のブログで「宮藤官九郎さんの脚本、6年前にやったあの朝ドラ『あまちゃん』のメインのスタッフクルーだ。この身体で皆に逢えた。やはり、ある感慨があった」とつづり、萩原さんとのリハーサルについても「気の入ったリハーサルだった」と振り返っている。
撮影にはプロデューサー、ディレクター、カメラマン、メイクさんなど旧知の人たちが脇を固め「皆の気を吹き込んでもらいなんとか精一杯を出せたと思う。宮藤さんの書かれた『いだてん』の中で犬養毅という輪郭に迫れることが出来たと思う」とも振り返った。
暗殺のラストシーンについても「撮了した時は胸が締め付けられ少し泣いた」というほど。「宮藤官九郎さんのクオリティのある良い作品を作っている気概と、物語というものに立ち向かう姿勢、ガッツにあふれた、『あまちゃん』の時と変わらずカッケースタッフだった」とつづっている。
そんな気持ちが伝わる犬養毅だったことから、ネットでも「素敵すぎた」「塩見三省さんの犬養毅に震えました」「塩見三省さん、お帰りなさい」「最高の犬養毅をありがとうございます」などの声が上がっていた。
塩見は13年の朝ドラ「あまちゃん」で、琥珀の勉さんとして人気に。14年3月に脳出血を発症して5カ月入院。16年2月にNHKの連続ドラマ「恋の三陸 列車コンで行こう!」で復帰している。