フジ「天才」を「アホ」と誤表示 京アニ放火で犠牲の武本監督同級生談話中
フジテレビは4日、夕方ニュース「Live News it!」(月~金曜、後4・50。土、日曜、後5・30)で、京都アニメーションの放火殺人事件を伝えた際に、犠牲になった人気アニメ「らき☆すた」の武本康弘監督(47)に関して、高校の同級生が「あんな天才いませんよ」と語った場面で、画面上テロップで「あんなアホいない」との表示を出し続けた。
番組で京都アニメーション事件のニュースに入ると、画面右上に「『らき☆すた』監督の同級生も 『あんなアホいない』追悼」との表示が出た。この日も献花台に訪れる人が後を絶たなかったと伝え、現地を訪れた武本監督の高校の同級生の男性が、「天才だったからね、あんな天才いませんよ。絵見たら分かる、シナリオ見たら分かる」と語った。画面下には「あんな天才いませんよ」と正しく表示されていたが、右上には「あんなアホいない」と表示され続けていた。
約7分後に、奥寺健アナウンサー(51)が「京都アニメーションのニュースの中でサイドスーパー、字幕が誤っていました。正しくは『あんな天才はいない』でした。大変失礼致しました」と謝罪し、頭をさげた。同局は本紙の取材に対して「武本監督の名誉を傷つける誤りで、ご遺族の皆さま、取材に応じてくださった同級生の方を始め関係者の皆さまに、多大なご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます」と謝罪。誤りが発生した経緯に関しては、「担当者は『あんな天才いない』と発注したが、生放送で仕事が追い込まれていたこともあり、字が乱雑で、誤って『アホ』と表記してしまった」と説明した。