日本テレビは５日、同局の大人気アニメ「それいけ！アンパンマン」（毎週金曜、午前１０時５５分～関東ローカル）のジャムおじさん役を務めている増岡弘が卒業し、代わって山寺宏一が務めることになったと発表した。交代理由については増岡からの意向と説明している。

　増岡の最終出演話は９日放送の第１４６４話「アンパンマンとはみがきこちゃん／フランケンロボくんとちゅらおばあ」となる。

　新たにジャムおじさんを務める山寺は、すでに同アニメの中で「めいけんチーズ」「かばおくん」などの役を演じており、それらの役はそのままでジャムおじさんの大役も担う。

　山寺は同局を通じ「増岡さんは演技だけでなく、そのお人柄も含めてジャムおじさんそのものです。代われる人などいません。でも３０年以上、その優しさと温かさにふれてきた者の１人として、少しでも増岡さんのジャムおじさんに近づけるよう、精一杯つとめさせて頂きます」とのコメントを発表した。

　また、番組プロデューサーの高橋雄一氏も「ジャムおじさんがパンに命を吹き込むように、増岡さんには番組に、愛と勇気を吹き込んで頂いてきました。３０年以上の長きにわたり、『それいけ！アンパンマン』を支えて頂き、心より感謝を申し上げます。収録スタジオでお会いできないのは寂しいですが、これからも増岡さんに安心して見てもらえるような番組作りをして参ります」とコメントを発表した。

　増岡が声を務めた「ジャムおじさん」は、パン作りの名人で、アンパンマンが顔を食べられた時にはすぐにパンを焼いてアンパンマンを助けてくれる。公式ＨＰには「やさしくて、こころがあたたかい」「とっても、ものしり」などと紹介されている。