マスオさん&ジャムおじさん役声優 8月で卒業 82歳、高齢理由に
フジテレビは5日、放送開始から丸50年を迎えるフジテレビ系の人気アニメ「サザエさん」(日曜、後6・00)のフグ田マスオ役の声を務めてきた声優・増岡弘(82)が18日放送分をもって卒業し、25日放送分から田中秀幸(68)にバトンタッチすることを発表した。また、日本テレビも同日、人気アニメ「それいけ!アンパンマン」(金曜、前10・55)のジャムおじさん役を務めている増岡が9日放送分で卒業し、山寺宏一(58)に交代することを発表した。
増岡は国民的人気アニメの主要キャスト2役を務めていたが、8月をもって引退することとなった。
増岡は、「サザエさん」で78年6月11日の放送から41年にわたりマスオ役を務めてきたが、フジによると、このほど、本人から高齢を理由に番組卒業の申し出があったという。その後オーディションを重ね、新マスオが田中に決定した。
「アンパンマン」で新たにジャムおじさんを務める山寺は、すでに同アニメの中で「めいけんチーズ」「かばおくん」などの役を演じており、それらの役はそのままでジャムおじさんの大役も担う。
山寺は同局を通じ「増岡さんは演技だけでなく、そのお人柄も含めてジャムおじさんそのものです。代われる人などいません。でも30年以上、その優しさと温かさにふれてきた者の1人として、少しでも増岡さんのジャムおじさんに近づけるよう、精一杯つとめさせて頂きます」とのコメントを発表した。