加藤浩次、松本人志の訴えに心動く「芸人一人も辞めずに改革したい」
極楽とんぼの加藤浩次が9日、日本テレビ系「スッキリ」で、吉本残留を表明した。加藤は7月22日の放送で、吉本経営陣が辞めなければ自分が辞めると発言し、騒動となっていたが、この気持ちを変えさせたのがダウンタウンの松本人志の言葉だったことを明かした。
加藤は8日に吉本の「経営アドバイザリー委員会」が発表したエージェント制度について「僕が思いついた」と断言。そこまでに至る経緯について説明を始めた。
加藤は、経営陣が辞めなければ自分が辞めるとした発言については「ウソはないし、そういう気持ち」だったと説明。番組内では松本が大崎会長が辞めるなら自分も辞めると発言したテレビ番組の内容にも触れていた。
するとその日の正午頃に松本から直接電話がかかってきたという。加藤は「いろいろ生意気言って」と謝罪すると、松本は「加藤の気持ちも分かる。お前の考えがあるし、お前が見ている景色が違うのもある」と加藤の発言に理解を示してくれたという。
その後、“加藤の乱”などと一斉に報じられたが「松本さんとのVS構造、革命とか、乱とか、水面下ではそういうことは一切なかった」と断言。情報番組のみならず、報道番組までもが対決構造で報じていたことに「これはどうなんだろう、僕は疑問」とも語った。
23日の大崎洋会長との会談内容にも触れた。大崎会長からは「一から変えるから辞めるとかは言わないでくれ」と言われたというが、加藤は、退社発言の翌日だったこともあり「辞めますと。OK出してくれたらここは終わります。僕が辞めたら僕の部分は終わる。僕が蒔いた種だけど」と退社を主張したという。だが大崎会長は首を縦に振らず、一旦持ち帰ることとなった。
そしてそのまま平行線をたどったが、多くの関係者、芸人からも「辞めるな」と言われたといい、その中には松本もいたという。松本は「加藤、俺は吉本芸人一人も辞めずに改革したい。その中にはお前も入ってる。何とか芸人チームだけは一枚岩で、会社と戦う構造できないか?」と訴えてきたという。
これに加藤は心を動かされた。「僕の言った発言、一人で言って気持ちいいかもしれない、吐いたまま辞めた方が格好良く見えるかもしれないが、自分の中で気持ちいいだけかもしれないと変化があった。エゴで辞めたいといってるだけじゃないかと」と振り返り、「じゃあ、どうしたら吉本内部にいながらできるのか。それがエージェント制度。これは僕が思いつきました」と語っていた。