俳優の川崎麻世（５６）が９日、大阪市内で、出演する朗読劇「遠き夏の日」（グランフロント大阪ナレッジシアター、１０日まで）の会見を行った。６月１３日に死去した俳優・石田信之さん（享年６８）の原作をまとめた作品で、「戦争の記憶、平和の意味を伝えていきたい」という思いが込められている。

　川崎は、同じく平和への思いを強く抱いていた、芸能界へ導いた恩師で、７月９日に亡くなったジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川さん（享年８７）への思いも語った。

　最後に対面したのは１０年以上前だったという。「帝劇にミュージカルのリハーサルで行ってたとき、ジャニーさんが『ＳＨＯＣＫ』の演出でいらっしゃってて。『おい、麻世！元気にしてるか』って明るく言って下さって。『何かあったら電話してきな』って言われて、退社して初めてジャニーさんと番号交換して、それっきりです」と明かした。

　その後、川崎は秘話として、ジャニーさんとの再会を後輩の近藤真彦（５５）に希望していたと告白。「去年、マッチのバースデーにサプライズゲストで呼ばれて」と明かした。当初は遠慮していたものの、顔を出したところ「マッチが非常に喜んでくれて、僕がどういう存在かを熱く語ってくれた」という。

　近藤から誘われ、近藤の車で二次会に行くとき、川崎は「お願いがあるんだ。１３年間、お世話になったジャニーさん、メリーさんが気になってたんで、近々会わせて欲しい」と要望。近藤から「ああ、約束するよ。ただメリーさん、ジャニーさんと一緒には無理かも。別々で会わせるから」と快諾されたという。川崎は「去年の話なんで。まさかジャニーさんと会えぬままにお別れになるなんておもってなかったんで、夢はかなわないまま」と目を潤ませながら、思いを口にした。