台風10号お盆休みの列島直撃 高校野球も乃木坂もKAT-TUNも中止
大型の台風10号は15日にかけて四国から九州に最接近し、上陸する見通し。西日本から東日本の太平洋側の南東斜面を中心に総雨量が1200ミリに達して記録的大雨になる地域があるとみられ、気象庁は土砂災害や低地の浸水、川の増水・氾濫に厳重な警戒を呼び掛けている。
Uターンラッシュと重なり、交通機関の乱れは帰省客の足を直撃しそうだ。15日はJR西日本が山陽新幹線新大阪-小倉間の運転を終日見合わせる「計画運休」を実施。JR九州も九州新幹線の本数を始発から減らす。JR四国も一部区間で順次運転を見合わせる。
15日に西日本で行われる予定だったイベントは、軒並み中止を発表した。女性アイドルグループ、乃木坂46が大阪市の京セラドーム大阪で開催予定だった全国ツアー公演は中止を発表した。公式HPで「台風10号の接近が予測されており、お客様の安全を考慮いたしました結果、やむを得ず中止とさせていただきます」とつづった。ジャニーズの3人組KAT-TUNの大阪城ホール、Mrs. GREEN APPLEの大阪フェスティバルホールでの各公演も中止となった。
また徳島の夏の風物詩「阿波おどり」は、市などでつくる実行委員会が最終日の15日の公演を中止すると発表した。14日の公演も取りやめとなっており、12日からの4日間の予定だったが2日間で閉幕。2日連続の中止は23年ぶり。関係者は「1年間準備してきたので残念」と話した。兵庫・甲子園球場での全国高校野球選手権大会第10日も16日に順延となった。
気象庁によると、15日午後6時までの24時間予想雨量は多い地域で四国千ミリ、東海700ミリ、近畿、九州北部500ミリ、九州南部400ミリ、中国200ミリ、関東甲信180ミリ。その後の24時間も広範囲で雨が続く。