２０１６年８月に強姦致傷容疑で逮捕（不起訴）され、芸能活動を無期限休止していた俳優の高畑裕太（２５）１６日、都内で初日を迎えた舞台「さよなら西湖クン」（２５日まで）に出演。３年ぶりに芸能活動を再スタートさせた。客席では、母で女優の高畑淳子（６４）も見守った。

　同作に出演が決まった先月から１カ月間、再び表舞台に立つ日を夢見て毎日８時間稽古場に缶詰になって猛稽古を続けてきたという高畑。再スタートとなるこの日、高畑は午前１１時３０分に劇場入り。先月１５日から毎日８時間猛稽古の総仕上げをするために、当初の集合時間より１時間早く劇場に赴くほど気合だった。

　復帰舞台と聞きつけて報道陣４０人や多くの観客が集結。劇中で高畑は、ヒモ暮らしの青年役を熱演。カーテンコールでは、共演者とともに客席で向かって「ありがとうございます！」と一礼。事件や活動復帰について触れることはなかった。

　２２時８分に車で会場を出た高畑は数多くのカメラのフラッシュがたかれても前を向き報道陣に向かって一礼。口元を結んでいたが、心なしか表情は晴れやかだった。

　「さよなら－」は、高畑が過去に所属していた芸能事務所「石井光三オフィス」の和田憲明氏が演出を手がける舞台。厳しい演出で知られる和田氏に鍛え上げられたいという若者たちが集い、ワークショップ形式のオーディションで出演者６人を選出。高畑はその１人だった。

　再出発を果たした現在も芸能事務所には所属していない状態。関係者によると、高畑は今後も俳優として生きていきたいという意思を示している。