Mr.マリック 報道陣の目の前でスプーン曲げを披露「心の奥のパワー」
マジシャンのMr.マリック(70)が18日、都内で著書「超魔術の裏技術~誰の心でも誘導できる~」の出版記念イベントを行い、報道陣の眼前でスプーン曲げを披露した。
スプーン曲げは、1970年代に超能力ブームを巻き起こしたユリ・ゲラー(70)の代名詞。マリックもマジックライブなどで披露しているが「この本を書いたのは、スプーン曲げをしてユリ・ゲラーさんが怒ってこなかった?という質問が一番多かったからです」と明かした。
マリックは「ユリ・ゲラーさんはテレビを見ている人に“あなたも曲げられます”と言ったけど、実際に曲げるのを見た人はいない。ユリ・ゲラーさんは誰でもスプーン曲げの能力を持っているとメッセージを送ったんだと思います」と分析。
マリックは人間のメンタル面などを考え、「思い込み。曲がらないと思ったら、永遠に曲がりません。夢をかなえるのと同じプロセスです」と2本のスプーン曲げを披露。1本には「ゴムのように柔らかい」、もう1本には「チェコレートのようだ」と唱え、「心の奥のパワー。言葉が一番強い。『曲がれ!』」と気合を込めると、スプーンがぐにゃりと曲がった。
マリックはライブでは観客にスプーン曲げを体験してもらっているが、車いすに乗ったおばあちゃんが曲げたケースも目撃しており、「頑張るとか、そういう力じゃなくて、人間の心の持ちようで出せる力がある。これこそが思い込みという力だと思うんですが、それを体験しない限りは分からない。30年やってきたけどもいまだに面白い。自分でも毎日驚いているんですよ」と打ち明けていた。