中井貴一 佐藤浩市との共演は「ある意味、おっさんずラブ」
俳優の中井貴一(57)が19日、都内で行われた主演映画「記憶にございません」(9月13日公開)の完成披露試写会のレッドカーペットイベントと舞台あいさつに登場した。
作品は三谷幸喜監督(58)による政治コメディー。中井は記憶喪失した総理大臣を演じるが、三谷監督の映画では初主演となるだけに「三谷監督からガッツリ演出を受け、ある意味新鮮でした」と明かした。
レッドカーペットは内閣の組閣発表になぞらえ、階段で行われたが、中井は最前列中央に立ち、さらに演壇を使い演説。「『記憶にございません』はコメディー。お客さんに笑っていただいて初めて完成いたします。皆さんの目と笑いで、この映画を完成させるよう努力する所存でございます」と三谷監督が草案した“所信表明”を堂々と読み上げた。
中井は舞台あいさつで撮影を振り返り、役作りで心がけたのは「コメディーをやらないことを第1の条件にした。三谷さんの本は役者がコメディーをやらなくても、面白くなるようにできている」と明かした。佐藤浩市(58)や吉田羊との長回しには「(佐藤とは)ある意味、おっさんずラブ。吉田さんはすごくいいにおいがしました」とにやけていた。