十勝で「なつぞら」特需!スピッツ主題歌「優しいあの子」→「優しいあんこ」爆売れ
NHK連続テレビ小説「なつぞら」(総合、月~土、前8・00)の舞台となっている北海道・十勝で、スピッツが歌う主題歌「優しいあの子」にちなんだ“あんこフィーバー”が起きている。元々、十勝産小豆を使ったあんこで知られ、ジョークで“優しいあんこ”なるキャンペーンを開始したところ、各店で売上げが急増。スピッツからもサイン色紙が贈られ、ファンが聖地巡礼でお店巡りをするなど、盛り上がりを見せている。
ギャグから始まったキャンペーンが盛り上がりを見せている。
「なつぞら」効果で、十勝への観光客が前年度比13%増、経済効果95億円とも試算される中で、あんこ業界がシングルの発売日だった6月19日から“優しいあんこキャンペーン”をスタート。帯広観光協会の高田敦史氏は「『十勝と言えばあんこ』。『あの子』と『あんこ』が似てる。『なんだかおもしろいじゃん』という程度の軽いノリから始まりました」と明かすが、ドラマで流れるアニメと同じ担当者がポスターを手がけるなど、公式的な動きとして効果を発揮するようになった。
33店舗が特定の商品を「優しいあんこ」として全面に押し出し、スピッツが感謝の気持ちを込めて全店にサイン色紙を贈ったことで聖地巡礼の動きが発生。「優しいあんこ」のコンプリートと全店制覇を目指すファンも現れた。
「創作どら焼き 華どら秀月」では、2商品を「優しいあんこ」に指定したところ、例年より1・5倍の売り上げを記録中。ドラマに登場する架空のお菓子店「雪月」のモデルとされる帯広の二大製菓メーカーの1つ「柳月」では、7月上旬から人気商品「あんバタサン」の「優しいあんこ」パッケージ版を売り出したところ、連日完売となり、製造が追いつかないほどの人気という。
スピッツの甘い歌声が生んだあんこフィーバーに、高田氏は「ドラマ絡み以外でも各地を巡っていただくことで、より広範囲に効果が波及していくことを期待しています」と喜んでいる。
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