俳優の吉岡秀隆（４９）が２６日、東京・渋谷のＮＨＫ放送センターで、ＢＳプレミアムの主演ドラマ「八つ墓村」（１０月１２日、後９・００）の会見に、共演の俳優・村上虹郎（２２））とともに出席した。

　名探偵・金田一耕助が活躍する同作は過去に何度も映像化されており、１９７７年に公開された映画は、吉岡の映画デビュー作。当時の金田一は、「男はつらいよ」シリーズでもコンビを組んだ故・渥美清さんだった。

　今作で金田一役は２作目となる吉岡は「この年齢の、このタイミングで金田一の役が来たというのは、たたりなのかなと思う。いいたたりと言ってくれる人もいますけど」と笑顔。「金田一耕助は、この令和の時代になっても、まだフラフラいるような気がする」と、その不思議さを語った。

　さらに「役者が役を選ぶのではなく、金田一耕助という人間が役者を選んでいるような不思議な錯覚に陥る。だから魅力的ではあるんですけど、怖いです」と思いを口に。過去には石坂浩二（７８）、古谷一行（７５）らが“当たり役”と称されてきたが、「歴代、演じてきた役者さんも同じだったのかなと思うと、仲間に入れてもらえたのはうれしい」と顔をほころばせた。一方、村上は撮影中に誕生日を迎え、当日、吉岡に２度も「おめでとう」と言われたとし「うれしかった」と語った。