歌手でタレントの円広志（６６）が２９日、大阪市内のカンテレで会見を開き、１０月１２日にＮＨＫ大阪ホールで開催する「円広志コンサート２０１９～おかんの呼ぶ声～」をＰＲした。

　１４年に８２歳で死去した母・照子さんをテーマにした新曲「おかんの呼ぶ声」を４月にリリース。「悲しい思いも日がたてば失せていくかと思ったが、母への思いは１年、２年と経つたび大きくなってきた。お客さんに“オレもそうだった”“私もいつかこうなる”と、共感を覚えてもらうことがメッセージ」と、コンサートで観客それぞれの母への思いを呼び起こす。

　円は３人兄弟の次男。父親は厳しかったが、照子さんは優しかったという。「夫婦げんかをすると、母が私の手を引いて、海の夕日が沈むのを見て泣いていた。夜が明けて、泣いていた母ががんばって朝ごはんを作っている。そういうことが本当の幸せだったのだと思います」と思い出を振り返った。

　昨年は大阪・フェスティバルホールでのデビュー４０周年コンサートを成功させた。「昨年は先輩たちに来てくださいとお願いして応援してくださった。今年は“またやるんかい”と言われて反応が悪い。大丈夫か？という思いがある」と笑わせ、来場を呼びかけていた。