吉右衛門、孫・尾上丑之助との共演に満面笑み
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歌舞伎俳優の中村吉右衛門(75)が31日、東京・歌舞伎座で9月公演「秀山祭九月大歌舞伎」の会見に尾上菊之助(42)、松本幸四郎(46)とともに登場し、5月以来の孫との共演に満面の笑みを浮かべた。
秀山祭は初代吉右衛門の功績を顕彰し、芸を継承する歌舞伎界の重要な公演。吉右衛門は「菅原伝授習鑑 寺子屋」で松王丸を演じるが、孫で菊之助の長男・尾上丑之助(5)が菅秀才を務める。
吉右衛門は「じじいとしてこのぐらいうれしいことはない。緊張しておりますが、心の底では孫が出てくると“大丈夫か、よくできた”とほくそ笑んでおります」と“ジジばか”を隠さず。父の菊之助は松王丸の女房・千代を演じるだけに「2倍の緊張感がある。稽古ではせがれが気になって」と素直に心境を明かした。