吉本新喜劇の小籔千豊（４５）が３１日、ＭＣを務めるカンテレ「こやぶるＳＰＯＲＴＳ」に出演し、プロ野球・阪神の鳥谷敬内野手（３８）が今季限りでの退団を表明したことについて「少なくともリスペクトを持って接して」と球団に提言した。

　鳥谷はこの日、報道陣に対して、球団から「引退してくれないか」と告げられたことを明かした上で、今後は「引退か、他チームで現役を続行するか」と続けた。「タイガースでユニホームを着てやるというのは今シーズンで最後」と語った。小籔は「いろんな組織は、力学というのが見方があって、いろんなことがあると思うんですが、鳥谷さんに関して少なくともリスペクトを持って接してほしいと思います」と言葉を選びながら話した。

　さらに「（鳥谷が）一選手、（球団は）雇い主というのもあるというんでしょうが、鳥谷さんにお世話になった者からすると、最後はリスペクトを持って、立てた状態で送り出してほしい」と、生え抜きとしてチームを引っ張ってきた功労者への思いを明かした。

　解説を務める野球評論家・金村義明氏は「プロ野球選手は自分で進退を決められる。鳥谷君くらいなら特に。（この数日の報道で）公にするより、（球団側が）遠征先で内緒でこそっと呼んで伝える、リスペクトして、というのをしとかなきゃいけない。これだけワーッとなっては、ファンも怒るでしょうね。（球団は）いくらでも話す機会あるのに」と指摘した。

　パネリストの阪神ファン芸人、シャンプーハット・こいで（４３）も「鳥谷さんは自分に厳しいんで、本当にアカンとなれば自分でも分かると思う。ただ自分で（引退という決断を）言わせてあげてほしかった。こうなればＣＳに行って、少しでも長くプレーを見たいです」と複雑な表情を浮かべた。