松本穂香 サプライズ朗読に監督涙、主演映画「おいしい家族」ヒット祈願上映会
女優の松本穂香(22)が31日、都内で行われた主演映画「おいしい家族」(9月20日公開)のヒット祈願上映会に出席し、サプライズの朗読で観客の涙を誘った。
松本は、ふくだももこ監督(28)に内緒で用意されていた母からの手紙をしっとりと読み上げた。実はふくだ監督は、幼い頃に養子となっており、現在の両親とは血はつながっていない。「わが家にあなたを迎えたのは、あなたが4カ月の時でした」という手紙の冒頭部分でふくだ監督は涙をぽろぽろこぼした。
松本が「あなたは今までたくさんの人に助けていただいて、愛していただいて、期待していただいて、本当に幸せ者です。これからは、頂いたものをお返しできるようになるまで精進して行かなきゃいけないですね。大変だ」と締めの部分を読み上げるころには、客席からもすすり泣きが漏れた。ふくだ監督は隣に立っていたミュージシャンで俳優の浜野謙太(38)のゆかたの袖で涙をぬぐい「色んな人に(恩を)返していかなアカンという思いが強くて…」と言葉に力を込めた。
映画は、東京での生活に疲れて実家に帰った橙花(松本)と家族の物語。実家では父(板尾創路=56)が、亡き母の服を着て“お母さん”となり、弟(笠松将=26)、見知らぬ居候(浜野)らと「家族になろうと思う」と宣言して奇妙な共同生活が始まる-。
ふくだ監督にとっては初の長編。松本は「監督が一番楽しんでいて、『ええやん、ええやん』って言ってくれるので、楽しんでできました」と撮影を振り返った。