女優の長谷川京子（４１）が、舞台「メアリ・スチュアート」（来年１～２月、東京・世田谷パブリックシアター）に主演し、スコットランド女王・メアリを演じることが３日、分かった。８年ぶりにして、初主演となる舞台だが、演出家の森新太郎氏（４３）は「メアリにふさわしい圧倒的な存在感がある」と当たり役を確信。不惑を超え、新たなジャンルに次々と挑戦中の長谷川が、またひとつ“初もの”に飛び込んでいく。

　ハセキョーが舞台初主演にして孤高の女王様に挑む。「メアリ・スチュアート」は、１６世紀のイギリスを舞台に、幽閉され続けているスコットランド女王・メアリと、メアリの存在を恐れるイングランド女王・エリザベスの対立軸を中心にした歴史劇。メアリは出会う者すべてを魅了する魔性の女で、処刑判決を下される悲劇の女王として描かれる。

　演出家の森氏は「美貌と気高さが相まって、すさまじい磁力になっている。初めて長谷川さんにお会いしたとき、存在感が思い描いていたメアリそのものだった」と太鼓判。２人の女王だけが登場する「メアリ－」も多く上演されてきたが、今回は２０人近い群像劇になるという。

　不惑を過ぎて、「淋しいのはお前だけじゃない」以来８年ぶりの舞台。長谷川は「物事にはタイミングがあると思うので、神様がくれたのかな。（森氏が言う）存在感は自分では分からないですけど、もしかしたら前世には農民もいたかもしれないけど、お姫様が１人くらいいたかもしれないですね」と、ほほ笑んだ。

　２児が小学生となった長谷川は、これまでの殻を破るような攻めの仕事を続けている。１月スタートの関西テレビ「グータンヌーボ２」でバラエティーのＭＣに初挑戦し、４月クールのＮＨＫの主演ドラマ「ミストレス～女たちの秘密～」は妖艶なぬれ場が話題となった。

　先日、俳優の渡辺謙（５９）が主演したミュージカル「王様と私」を観劇し、刺激を受けたという。「謙さんは還暦近いのにここまでやっちゃう。４０歳なんてまだまだ。逆にここからできることの方がはるかにあるんだと、すごいパワーをもらいました」。王様からもらったパワーで、女王様をひょう依させる。