宝塚宙組スター瑠風輝 バウホール初主演開幕
宝塚歌劇団宙組若手スター瑠風輝(るかぜ・ひかる)が初主演した「リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド」が5日、兵庫・宝塚バウホールで初日を迎えた。
「華麗なるギャツビー」で知られる、20世紀のアメリカを代表するF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説が原作。富(ダイヤモンド)がもたらす、背中がぞくぞくするような狂乱を主題とした壮大な物語を軸に、恋愛を織り交ぜ、宝塚らしい作品に仕上げた。
主人公のジョンを演じる瑠風は、今回がバウホール公演初主演。得意の歌はもちろんのこと、セリフに緩急をつけ心のひだを表現。初舞台から7年目までの生徒で演じられる新人公演で4度の主演した。それだけにバウホール初主演にも、余裕を感じさせる役作りを見せていた。
ジョンの友人の妹キスミンを演じた夢白(ゆめしろ)あやも今回がバウホール初ヒロイン。研3ながら、大人びた美貌で、組配属直後の新人公演でもヒロインの一人を演じるなど、注目を浴びてきた。瑠風とも何度も組んできただけに、息のあったところを見せていた。
またジョンの友人でキスミンの兄のパーシーを演じたのは鷹翔千空(たかと・ちあき)。秘密を抱え屈折し、物語の鍵を握る役どころを丁寧に演じていた。