NHKドラマで萩原健一さん追悼 胃がんを患い「生きてほしい」と熱演
「ラグビーW杯2019」開幕前日となる19日に、NHKが昨年放送した連続ドラマ「不惑のスクラム」(全7回)を65分に再編集して「不惑のスクラムスペシャル」(総合、後7・30。関西地区)として放送することが5日、大阪市の同局大阪放送局の会見で発表された。
「-スペシャル」は出演者の高橋克典、戸田菜穂、村田雄浩の大阪・花園ラグビー場リポートとトークも挟まれ、共演者で今年3月に消化管間質腫瘍で死去した萩原健一さん(享年68)をしのぶ場面があることが分かった。萩原さんはラグビーチーム「大坂淀川ヤンチャーズ」の創設者を演じ、末期の胃がんを患っている役。高橋に「生きてほしい」というシーンがあり、3人は「(セリフを)どういう思いで言われてたのか」と、すでに闘病していた萩原をおもんばかる。
作品は昨年7月から9月初旬に撮影され、萩原さんは7回中4回分に出演した。同局の城谷厚司制作部専任部長は「直感であまり体調が良くないと感じたが、萩原さんご本人は一言もおっしゃらなかった。猛暑の中で、ボールを持って走るシーンもあった」と亡きショーケンの役者魂を明かした。