上沼恵美子 収録中ディレクターを足蹴りした横山やすしさんを叱咤、説得
上沼恵美子が6日、カンテレ(関西テレビ)「快傑えみちゃんねる」に出演。横山やすしさんとの豪快な思い出を披露した。
西川きよしとの「やすきよ漫才」で1980年代の漫才ブームをけん引し、天才芸人の名をほしいままにしたやすしさん。一方で、酒やギャンブルなどでのトラブルなども絶えず、1996年1月、波乱の51年間を終えた。
吉本興業の闇営業問題に絡んだ話題で「コンプライアンスがあって、言っていいことと悪いことが厳しくなって。はっきり言ってテレビおもしろくないようにしてる」と指摘。大平サブローが「横山やすしさん、やしきたかじんさんみたいなのはもう出てこない」とため息をつくと、上沼は「あの時代はよかったね」としみじみ語り始めた。
やすしさんは1982年スタートの「久米宏のTVスクランブル」(日本テレビ系)で久米とともにMCに抜擢された際、スタジオでビールを飲みながら進行したことで知られる。
上沼はある時、テレビ朝日から頼まれ、やすしさんの「子守」で収録に同席した。教育番組的な内容だったが、途中、やすしさんがキレて前に立っていたディレクターを足蹴りし、「オラ!もうエエわ!」と出て行ってしまったという。収録は当然、止まった。
「お客さん200人ぐらい入ってて、シラ~っとして。(やすしさんは)控え室に帰って出てこない。そこで『上沼さん、出番です!その(子守の)ために来てもらったんです』」と呼ばれた。上沼はやすしさんの楽屋に行き、「やすしさん、やりましょうよ。最後まで」「それでもプロですか!」と叱咤。すると、頑なだったやすしさんは「ええなあ~、そういうの、ええわ!」と、すぐに楽屋から出てきてくれ、収録が再開されたという。
上沼は「そういう暴れん坊がいない時代」と寂しそうに語っていた。