N国の丸山議員「お人好しのレベル超えた」、対ロ戦略行き詰まりの安倍外交に苦言
「NHKから国民を守る党」(N国党)の丸山穂高衆院議員が7日、ツイッターを更新。平和条約締結交渉を未来志向で進める方針で一致した日ロ首脳会談から一夜明けた6日にプーチン大統領が北方領土の返還が日本にとっては事実上、絶望的だと捉えられる発言をしたことを受け、「お人好しというレベルを遥かに超えてる」と、安倍政権のロシア戦略に苦言を呈した。
丸山氏は「プーチン大統領『それ(第2次世界大戦の結果)に依拠しよう。スターリンがすべてを手に入れた。議論は終わりだ。』↑同じ未来を見ている首脳会談の翌日にここまで言われて、まだ、官民あげての経済協力や税金バラマキ含めた対ロシア戦略でいくんかいな」と、安倍晋三首相の“ポエム演説”のフレーズ「同じ未来を見ている」を引用して皮肉を込めた。
安倍首相は5日にロシア極東ウラジオストクで開催された国際会議「東方経済フォーラム」での会合で「ウラジミール。君と僕は、同じ未来を見ている。行きましょう。ロシアの若人のために。そして、日本の未来を担う人々のために。ゴールまで、ウラジミール、2人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」などと演説。SNSでは「ポエム?」「自己陶酔の世界」「半笑いのプーチン」といったコメントであふれた。
「同じ未来を見ている」という安倍首相の演説はスルーされたのか、プーチン大統領は「(北方領土は)スターリンが手に入れた。議論は終わりだ」と一蹴。ロシアのメドベージェフ首相が8月2日に北方領土の択捉島で「われわれの領土」と発言した同日に「(日本は)本気で奪還する気概もないのが見抜かれてる」とツイートした丸山氏だけに、今回の件についても「ほんとお人好しというレベルを遥かに超えてる」と、安倍外交の行き詰まりを嘆いていた。