TBS「消えた天才」継続可否は調査終了時に決断 日曜夜8時は当面特番
TBSが10日、都内の同局で10月期の改編説明会を開いた。過去の放送回で映像加工があり、現在放送を休止している「消えた天才」(日曜、後8・00)について、問題点の調査が終わるまでは休止を続けると改めて説明した。
「消えた天才」については、8月11日放送回で、リトルリーグの試合のVTRを放送した際、投球したボールのスピードが速く見えるように早回しの加工をしていた件など、複数の放送回で映像加工があったと今月5日に発表。ほかに問題がある放送回がないか、調査を終えるまで番組を休止すると発表した。
いずれも映像のスピードを速めることで、プレースピードを速く見せていたと発表している。同番組は、著名なアスリートらが過去に勝てなかった“ライバル”の存在を挙げ、なぜその“ライバル”が表舞台から去ったかを追うドキュメンタリー色の強い番組。“ライバル”のプレーの質がどのようなものだったかは、番組の根幹となる部分と言える。
合田隆信編成局長は9月5日の発表について「非常に短い期間で調査をした結果、ご報告申し上げた」と経過を説明。似た事案がなかったか調査を進め、番組継続の可否については、「調査が終了した時点で判断をいたします」とした。また、「消えた天才」が放送されている枠について、当面は「特番でということになると思います」と単発番組を編成していくとしている。